2010年12月15日水曜日

[COMPUTEX]今度こそ発売なるか? MSI,ノートPC向け

MSIがブースを構える,TWTC Nangang Exhibition Center
 COMPUTEX TAIPEI 2010の開幕を翌日に控えた2010年5月31日,MSIは報道関係者向けに,ブース展示内容の一部を明らかにした。今回は,MSIへの事前取材で明らかになった注目製品も交え,その内容を「MSIブースプレビュー」としてお届けしたい。



今度こそ製品化にこぎ着けるか?

ノートPC用のGPU拡張ボックス「GUS」


 さて,そのなかでも,4Gamerとして大いに注目しておきたいのが,ExpressCard接続で,デスクトップPC用のグラフィックスカードを利用できるようにするという,ノートPC向けの“グラフィックス拡張ボックス”「GUS」だ。

ExpressCard接続のグラフィックス拡張ボックス,GUS。2スロット仕様のカードも装着できるよう,高さが確保されている

 GUSは,「Graphics Upgrade Solution」の略。消費電力90Wまでのグラフィックスカードを差すと,PCI Express x1接続の外付けGPUとして利用できるというボックスになる。GUSの筐体背面には,VESAマウント規格準拠のネジ穴が用意されており,液晶ディスプレイの背面に取り付ければ,必要なときだけ使う拡張ボックスとして,場所を取らないような配慮もなされている。

背面にはVESAマウント対応のネジ穴を用意(左)。右の写真で見えるように,USBポートを二つ備え,USBハブとしても利用できる。USBポートの近くに見えるのは電源コネクタだ

本体とExpressCardを直結させる設計により,信号の減衰を防ぐ。筐体表面にメッシュのスリットが入っているのは,もちろん吸気用だ
 MSIでグラフィックス製品の企画を担当するProject ManagerのKiner Liu氏は,「ノートPC向けのグラフィックス拡張ボックスではこれまで,ケーブルの品質によってパフォーマンスが左右される傾向が見られた」と指摘。GUSでは,ExpressCardと拡張ボックス本体を直接結ぶことで信号レベルの減衰を防ぐ。さらに「PCI Express x1接続のGUSだが,『GeForce 9800 GT』や『ATI Radeon HD 5670』なら,16レーン接続時比で70%程度のパフォーマンスを出せるようになった」とアピールする。

 31日時点で発売時期は明らかになっていないが,北米市場での想定売価は129ドルとのこと。モバイルノートPCなどを持ち運ぶ前提で普段使いしつつ,それを自宅ではオンラインゲーム用として(できれば高解像度のディスプレイと接続して)そのまま使いたいといったニーズは一定数あると思われるだけに,今度こそ日の目を見そうなグラフィックス拡張ボックスの今後を楽しみに見守りたいところだ。


GeForce×Radeonの異種混合マルチGPU環境

ついに低価格マザーボードで実現


P55A Fuzion
 もう一つ注目しておきたいのは,GeForceとATI Radeonによる異種混合マルチGPU動作を可能にする「Intel P55 Express」チップセット搭載の「P55A Fuzion」と「AMD 870」チップセット搭載の「870A Fuzion」,2枚のマザーボードだ。
 これは,1月16日のレビュー記事でその挙動をお伝えした「Big Bang-Fuzion」と同じく,LucidLogix Technologiesの「Hydra 200」ブリッジチップを搭載することによって実現される製品。MSIは当初から,Hydra 200搭載マザーボードを低価格モデルへも拡大する意向を示していたが,ついにそれらが姿を見せたことになる。

870A Fuzion
 MSIでFuzionシリーズの製品企画を担当するAlvin Kao(Project Manager,Product Marketing, Marketing Department, MSI)氏は,「3DゲームではNVIDIA PhysXに対応したGeForceにアドバンテージがある一方,ビデオ再生のクオリティはATI Radeonのほうが高い」と述べ,両方のメリットを同時に享受できる“Fuzionマザーボード”の魅力をアピール。より安価な製品でも異種混合マルチGPUをサポートすることで,同シリーズのインストールベースを拡張していく構えだ。

 なお,P55A Fuzionは,PCI Express(以下,PCIe) x16×2,PCIe x1×2,PCI×2という拡張スロット構成を採用しており,異種混合マルチGPU構成への対応を果たした以外は,スタンダードなハードウェア仕様になっているといえるだろう。ただし,最近のミドルクラス製品以上でトレンドのUSB 3.0とSATA 6Gbpsは,いずれもコントローラを搭載することできっちり対応している。

 一方の「870A Fuzion」は,サウスブリッジに「SB850」を搭載することでSATA 6Gbpsを標準で6ポート実装。USB 3.0ポートも2系統だ。拡張スロット構成はPCIe x16 ×2,PCIe x1×3,PCI×1である。

こちらは日本でも発売済の「Big Bang-XPOWER」。「Intel X58 Express」チップセット搭載のゲーマー向けフラグシップモデルだ。PCI Express x16スロットを6本備える点や,CPU電源供給コネクタとして8ピン2系統を用意し,液体窒素などを用いた極限のオーバークロックにおいても十分な電力の供給を可能にした点などが大きな特徴となる。もちろん,Big Bang製品らしい,「Hi-c Cap」満載の仕様は健在だ


Twin Frozr 2搭載のGTX 470&465カードを7月投入

3D立体視対応のオールインワンPCなども


Twin Frozr II搭載のGeForce GTX 470&465搭載カードを展開する
 このほかグラフィックスカード製品では,MSI独自の静音志向クーラー「Twin Frozr II」を搭載した「GeForce
引用元:SEO对策 | 福岡市

2010年12月6日月曜日

<ソフトヤミ金>借り手注意…取り立てやんわり系列店も紹?

 警視庁が16日に摘発した「ソフトヤミ金」は、違法な高金利で金を貸し付けながら強引な取り立てを控える手口のため、被害が潜在化する恐れが指摘されている。今年6月に改正貸金業法が完全施行され、消費者金融などからの借入総額を年収の3分の1に制限する「総量規制」が導入された。新規融資を受けられなくなった借り手がソフトヤミ金の標的になる危険もあり、捜査当局は警戒を強めている。【町田徳丈、伊澤拓也】

 警視庁生活経済課によると、出資法違反(高金利受領)などの容疑で逮捕された斎藤聡斗司容疑者(36)=東京都足立区=らは関東財務局に登録した貸金業者名で顧客を募っていた。顧客が返済に窮しても無理な取り立てで追い込むことはせず、別のヤミ金を紹介していたが、実際には斎藤容疑者が経営するグループ店だった。顧客側も「ヤミ金の怖いイメージはなかった」と話し、警察への苦情も少なかったという。

 グループは足立区の雑居ビルに事務所を構えていた。ビルオーナーの男性(59)は部屋の賃貸契約をしに来たウェブデザイナーを名乗る男を覚えていた。「白いシャツにジーンズのおしゃれな格好だった。言葉遣いも普通で、おとなしい印象を受けた」と振り返る。ただ、「携帯電話ですべて済ます」と入居時に電話回線を引かなかったことを不審に感じたという。同課によると、グループは客からの電話を固定電話番号から携帯電話に転送し、顧客と連絡を取っていた。

 斎藤容疑者は、ヤミ金のノウハウを学んだ従業員を店長にし、この事務所を拠点に6店の名称を使い分けて営業していた。斎藤容疑者は「債務者と長い取引をすればそれだけ利息が取れるので、強引な取り立てはしなかった」と供述しているという。

 全国信用情報センター連合会などの調査によると、無担保?無保証で営業する貸金業者の利用者数は約1400万人で、国民の8.5人に1人が利用している計算だ。このうち約700万人が総量規制の範囲を超えて借りているとみられる。6月の消費者金融大手4社の新規借入申込件数は前年同月比2?6割減となり、改正法の完全施行で融資を受けられなかったり、借り控えが起きたとみられる。一方で、収入のない主婦らがソフトヤミ金に流れる危険性も指摘されている。

 貸金市場の利用者調査を行っている東京情報大の堂下浩准教授は「貸し倒れを恐れて借り手を対面審査し、延滞なく返済する借り手には金利を低くするヤミ金が現れている。ソフトヤミ金は借り手も被害を意識しないため、被害が潜在化してきている」と話す。

 警察庁によると、今年上半期(1?6月)に摘発したヤミ金事件の被害総額は前年同期比53.1%減の64億8314万円だった。警察庁は「改正貸金業法の施行などで、ヤミ金が小型化している」と分析している。

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引用元:RMT ワイアード リアルマネートレード総合サイト